十一面観世音菩薩立像 室生寺
国宝 | 平安時代 | 像高195cm |
深い慈しみを湛え、女性的な優しさが漂う
千年以上にわたり、この室生の地で衆生を見つめ、衆生を包み、その苦に寄り添ってこられた観音さま。ふっくらとした頬に、ちょっと突き出した紅色のおちょぼ口、瞳のふちに赤みが差している切れ長な眼、大きく飛び出す白毫、宝冠の可愛らしい花飾り、頭上の穏やかな菩薩面も厳めしそうな瞋怒面もみんなみんな美しい。令和2年、ご尊像は金堂から寳物殿へと遷座され、これからも未来永劫、私たちを見守って下さいます。
Story of
Murouji Temple寺伝によると、宀一山(べんいつさん)室生寺は天武天皇の勅命により役小角の草創と伝えられます。奈良時代後半、皇太子山部親王(のちの桓武天皇)の病気平癒を願ってこの地で祈祷を行ったところ、親王は快癒され、これが室生寺創建へとつながります。朝廷の仰せで、国家を護るための寺院へと発展していきました。弘法大師が唐の恵果より授かった、三国伝来の如意宝珠を護る寺として信仰され、女人高野とも呼ばれます。
室生寺
むろうじ
詳しくは「室生寺」ホームページへ
- 住所
- 電話
- 拝観時間
- 奈良県宇陀市室生区室生78
- 0745-93-2003
-
8:30~17:00(4月~11月)
9:00~16:00(12月~3月)
- 住所
- 奈良県宇陀市室生区室生78
- 電話
- 0745-93-2003
- 拝観時間
- 寶物殿8:00~17:00(季節により変動あり)
※団体参拝の場合、入り込み時間等の連絡を、お寺に必ず文書にて入れてください
詳しくは「室生寺」ホームページへ