十一面観音菩薩立像 海龍王寺
重要文化財 | 鎌倉時代 | 像高94cm |
本堂に祀られる十一面観音像は、光明皇后が自ら刻まれた観音像をも とにして鎌倉時代に慶派の仏師により造立されました。昭和28年( 1953)まで秘仏だったために保存状態がよく、制作当初の金泥のお姿 そのままです。切金模様と、鍍金を施した装身具は精緻を極めており、 頭部の自然な俯きに優しい手の動きや腰のひねりなど、姿勢までも美 しい像です。間近で拝する観音さまのお顔は知的でおだやか。静かな 微笑をたたえています。
「八十八面観音巡礼」 特別ご朱印
※ご朱印は、授与所で授与していただけます
※十一面観音像は春・秋の特別開帳では斗帳が上がります
公開状況の詳細につきましては、お寺へお問い合わせください
Story of
Kairyuoji Temple海龍王寺は、遣唐使として唐へ渡った玄昉(げんぼう)の渡海の無 事を祈願して、光明皇后が建立したと伝えられます。しかし実際に は、平城京ができる以前(飛鳥時代)からこの地にお寺はあったよ うなので、平城遷都後に再造営されたと考えられます。玄昉は唐 から約5000巻の経巻を携えて帰国の途につきましたが、途中の 海で激しい嵐に遭いました。しかし一心に海龍王経を唱えたとこ ろ、海龍王の守護により九死に一生を得たことから、遣唐使の渡海 安全祈願を修することになったといいます。
海龍王寺
かいりゅうおうじ
詳しくは「海龍王寺」ホームページへ
- 住所
- 電話
- 拝観時間
- 奈良県奈良市法華寺町897
- 0742-33-5765
- 9:00~16:30(特別公開時は17:00まで)
- 住所
- 奈良県奈良市法華寺町897
- 電話
- 0742-33-5765
- 拝観時間
- 9:00~16:30(特別公開時は17:00まで)
※団体参拝の場合、入り込み時間等の連絡を、お寺に必ず文書にて入れてください
詳しくは「海龍王寺」ホームページへ