十一面観音立像 法華寺
国宝 | 天平時代 | 像高100cm |
天竺(インド)の仏師・問答師が、光明皇后のお姿を模して刻んだと伝わります。 ほの暗いお厨子の中にくっきりと浮かび上がる十一面観音を拝すると、 その生き生きとしたお姿にうっとりします。右足は今にも踏み出して、 こちらに歩んでこられるかのよう。これは蓮池を渡っているお姿といわれています。 天衣をつまんだ右手や、蓮台から突き出してぴんと立てた右足の親指に、 軽やかに弾む御心がうかがえ、光明皇后の慈悲の精神が伝わってきます。
「八十八面観音巡礼」 特別ご朱印
※ご朱印は、本堂で授与していただけます
※十一面観音像は春・夏・秋の特別開扉でのみ公開(常時は「御分身像」を拝観することができます)。
公開状況の詳細につきましては、お寺へお問い合わせください
Story of
Hokkeji Imperial Convent法華寺の歴史は今から1300年ほど前、聖武天皇の后・光明皇后の発願によってはじまりました。父・藤原不比等の死後、皇后は子どものころから住み慣れた邸宅を皇后宮とされます。その後、皇后宮を宮寺に改められたのが法華寺です。
正式には法華滅罪之寺(ほっけめつざいのてら)といい、総国分寺である東大寺に対し、総国分尼寺(にじ)として、女人成仏の根本道場としての役割を担いました。皇后は法華寺において尼僧の仏学研鑚を勧め、女人成仏の規範を示されました。また天皇崩御後は、天皇の菩提も祈られたのです。
法華寺
ほっけじ
詳しくは「法華寺」ホームページへ
- 住所
- 電話
- 拝観時間
- 奈良県奈良市法華寺町882
- 0742-33-2261
- 8:30~16:30
- 住所
- 奈良県奈良市法華寺町882
- 電話
- 0742-33-2261
- 拝観時間
- 8:30~16:30
※団体参拝の場合、入り込み時間等の連絡を、お寺に必ず文書にて入れてください
詳しくは「法華寺」ホームページへ